@ メルヘン街道・麦草峠(国道299)
 

「メルヘン街道」とは名ばかりで2000mの峠を越える、なかなか走り応えのある山岳ワインデイングロードです。

諏訪ICから国道152号線で暫く走り、ビーナスラインへとの分岐から国道299号線に入ります。高原野菜の広大な畑の中の道からは八ヶ岳の山並みが迫力満点で目の前に広がっていまして、これからこの山を越えるのかと思うとワクワクしてきます。やがて山麓の別荘地帯を抜けていくのですがこの辺りまでは一般車やバスも多く、とくに脇道から出てくる車や他県ナンバーで道を探しているような車は要注意です。別荘地帯が終わるといよいよ本格的にワインデイングが始まります。しかし冬季は積雪のため通行止めになる場所ですから、道のコンデションはあまり良くはありません。ハイスピードで駆け上がるよりもゆっくりと景色を楽しみながら走るのが合っていると思います。なにせ2000mまで上るので遥かかなたまで見渡せる景色は圧巻ですよ。

序盤は白樺の林の中をグングンと高度を上げて上っていくのですが、峠が近づくにつれて傾斜はゆるくなり「もうひと登りあるのかな?」と思っていると、ずいぶんとのっぺりとした麦草峠に到着です。看板があるので辛うじて峠だと分かるのですが展望もないし周りは林だし、とても2000mまで登って来たとは思えない場所なのが残念です。峠付近には広い駐車場があり山小屋もあるので休憩するには丁度良いかもしれません。

峠を越えて佐久側へ下っていくと観光ポイントの「白駒池」の駐車場があり多くの車が来ています。紅葉時期はここの駐車場に入る車で上下線ともに大渋滞するので要注意ポイントになってます。メルヘン街道はここから道幅も狭くなり傾斜も急なワインデイングになっていきます。おまけにアスファルトのひび割れを補修するコーキング地帯が延々と続く最悪の路面コンデションになるので、あまりスピードを出しすぎると危険です。

細かなコーナーを繰り返して冷や汗をかきながら下っていくとやがて展望が最高な「レストハウスふるさと」に着きます。今回の行程の中では一番の絶景ポイントですし、軽食もとれる場所ですので是非立ち寄りたいところです。
またここは松原湖への分岐点にもなっており、野辺山・清里方面に向う方には丁度良いショートカットコースです。

本線の国道299号線は終点までは約半分残っていますが、ここからは道幅も広くなり路面状態も良くなるので軽快に山間ワインデイングを十分楽しめます。ある意味この区間が一番気持ちよく走れる場所かもしれません。

長 野